経営の基礎知識

経営戦略

経営戦略について説明しましょう。会社の経営を行う上で大事なことはこの会社をどのような会社にするのかということでしょう。もちろん経営トップ層が考えなければならないことですが、一般の社員もその内容を理解しておくべきです。


経営戦略は会社の方針と言い換えてもいいかもしれません。会社が行っている個別の事業の上位に位置する考え方です。


個別の事業は事業戦略という方針に沿って運営されます。事業戦略の基本は事業での具体的な方策を考えていくことにあります。その事業をどうやったらうまくやっていけるか、どうやったらもっと収益を上げることができるかを考えていきます。


事業がうまくいっていないのであれば、どうやってうまくいくようにするかということです。会社の経営は経営者長が考えて、事業の戦略は事業部長などが考えるということでしょうか。


経営戦略は事業戦略の上位ですから、事業での個別の内容まで考慮しません。経営戦略では収益が上がらない事業から撤退するとか、他の事業部との合併などを検討することになります。


経営戦略では会社全体で物事を考えなければなりません。一つの事業だけが黒字を出しても全体で赤字であれば会社は成り立たないからです。一般に製品の新規開発部門などは通常黒字になることはほとんどありませんが、会社としては継続することが多いでしょう。それは他の事業でその赤字をカバーするのだという経営戦略があるから、会社としては成り立って行くのです。